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【本】モデル失格 幸せになるためのアティチュード 押切 もえ 小学館101新書 
モデル失格 幸せになるためのアティチュード (小学館101新書 24)モデル失格 ?幸せになるためのアティチュード? (小学館101新書 24)
(2009/02/03)
押切 もえ

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「一冊の中に、一ヵ所でもこころに残る文章があれば
 その本を読んだ価値はあったのだ」

読書法の本を読んでいると、よく見かけます。


一ヵ所だけって、どうなんだよー?

と思ったりもしますが、
今回はまさにたった一節に心を揺さぶられた次第です。

それがこちら。

このころのスローガンは、ずばり「感性だけはどんなときも腐らない」。
「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこからどう立ち上がるかに関心があるのだ」と言ったリンカーンの言葉に、私は感性磨きというかたちで応えようとしたのだと思います。



「あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこからどう立ち上がるかに関心があるのだ」


このリンカーンの言葉に。


いやほんと、成功か失敗かという尺度でしか
世の中を見られないとしたら、散々なことになっていると思うんです。

成功することよりも失敗することの方が圧倒的に多いわけですから。

転ぶこと自体にたいして意味はないんです。
……まあ、本人にとっては大ありですが。

少なくとも他人の失敗に関しては。


「あいつは失敗したから終わったな……」
という判断は、どうでもいいことなんです。

自分が誰かの失敗に対してそう思うのは論外ですし、
他人が自分の失敗に対してそう言ったとしても気にしない。

行動していたら、転ぶこともありますよ。


大切なのは、転んだ後にどう立ち上がるか。

どう立ち上がるか。


失敗は苦いものですし、
できれば関わりたくないですが。。。

それはあくまでスタート。


肝心なのは
なぜ失敗したかではなく
(もちろん反省し教訓を得ることは大事です)

どう立ち上がるか。


さすがはリンカーン。

実際転んだことの方が目立つんですよね。
「○○が百万円株で失う!」とかのほうがニュース性がありますし。

翻ってどう立ち上がるかは
地味でスポットライトが当たらないものです。


でもだからこそリンカーンは
「あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこからどう立ち上がるかに関心があるのだ」

と対比させることで、どちらがより本質的なものなのかを際立たせているんだな、と。


目立つ方についつい目がいってしまいがちですが
この姿勢、忘れちゃいけないものですね。

自分に対しても、ひとに対しても――。
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【本伝記】わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈3〉 塩野 七生 新潮文庫
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(2010/04/24)
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マキアヴェッリ。

権謀術数の男、というイメージ。

マキアヴェリズムを広辞苑で調べると

マキアヴェリズム【Machiavellism】
目的のためには手段を選ばない、権力的な統治様式。マキアヴェリの「君主論」の中に見える思想。権謀術数主義。


とあります。

これはおそらく、『君主論』の有名な一節、

祖国の存亡がかかっているような場合は、その目的にとって有効ならば、いかなる手段も正当化される。

のインパクトが強すぎるからなんでしょうね。

でも君主論を通して読んでみると、権謀術数と言うよりも
至極真っ当なことを書いているだけだという気もしました。

倫理、道徳とは別の次元で話していますしね。



権謀術数、というイメージを持つ『君主論』を書いたマキアヴェッリ。

さぞや、狡猾なんだろうと思いきや
すごく実直なお方。フィレンツェに尽くす、尽くす。

さぞや、真面目な堅物かと思いきや
すごく開けっぴろげで、ユーモアあふれるお方。


著述家として今にその名が伝わっているので
遺した作品によって性格が位置づけられるのも無理はないと思いますが
それだとマキアヴェッリの魅力はわからない。


今回はマキアヴェッリの人間性をえぐり出してみようかと。


本書のなかでは重要な部分ではありませんし
マキアヴェッリの生涯を知るうえでも重要ではありませんが
僕が大好きな部分を引用します。

マキアヴェッリが身近になること請け合いです。


これから引用する箇所は、
マキアヴェッリとその親友、フランチェスコ・グイッチャルディーニの間での
手紙のやり取り。

このとき、マキアヴェッリ52歳。
君主論や喜劇などで名声を博していますが、立場的には不遇の時代。

一方グイッチャルディーニは38歳。
大人びていて厳粛な性格。
名家の出身で、このときはモデナの長官をしています。


まずはグイッチャルディーニからの手紙を受けての
マキアヴェッリの返信。

補足情報。マキアヴェッリは優れた能力を持ち合わせていたのですが
政治の流れで追放されてしまいます。
この手紙を書いているときも、ちょい役で出張中。

ではでは、マキアヴェッリの手紙から引用です。
もちろん引用元は『わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈3〉』です。

それにつけても、もしもあなたが何かの理由をつくってここに来られれば、それにこしたことはない。来られなくても、手紙を送ってくれるだけでもよいのです。つまり、今日のように、あなたが手紙を毎日書いて、毎度兵士にそれを持たせてよこすとなると、わたしはおおいに助かるんですよ。
まず第一に、それによってわたしはあなたの助言に浴すことができる。そして、第二には、ここの連中の眼に、わたしが大変な重要人物ででもあるかのように映るからです。今日受けとった手紙も、これを持参した石弓兵は、地面に頭がつきそうなほども深いお辞儀をし、至急の通信でございます、などと言ったので、ここの連中の背はとたんにしゃんとなり、大騒ぎになりました。
もちろん、わたしのような者がこの機を逃すわけがなく、皇帝はトレントで待機中とか、スイス傭兵はなにやら新しいことをおっぱじめそうだとか、フランス王は戦いをはじめたいのだが側近たちが反対しているとか言ったので、連中はみな口をポカンと開け、帽子を手にしたまま唖然としていました。
わたしが今、この手紙を書いている間も、連中はわたしを遠巻きにし、わたしが長々と書いているのを見ては感心し、興奮した眼をわたしからそらさないでいるのです。わたしも、彼らをもっと驚かせようと、ときどきペンを止め、想いをまとめるかのように、深々と息を吸いこんだりしてやります。そうすると、ますます彼らは、あくびの連続で口が閉じられないかのように、大口を開けた状態をつづけるというわけで。しかし、もしも連中が、わたしが何を書いているかを知ったら、もっと驚くと思いますけどね。



この状況が楽しくなったマキアヴェッリは
手紙の最後に明日も手紙を届けてくれるよう頼みます。

遊びを続けたいんです。


この手紙を受けて、
普段は厳粛なグイッチャルディーニがまた手紙を書きます。

親愛なるマキアヴェッリ、あなたに対して助言を与えるなどという時間も頭脳もない身とはいえ、あなたの困難な任務を側面から援助できるなら、何でもやると決めました。それで、この手紙も石弓兵に持たせます。兵には特別にわたしから、重要きわまりない文書だから、できるかぎり早くとどけるよう命じました。シャツが汗まみれであろうと、取り換える必要もないと。この兵士の到着に居合せた人ならば、あなたが、修道士などと交渉するにはもったいない、すこぶる重要な人物と思うでしょう。そして、あなたへの待遇も、考え直す必要があると思うにちがいありません。
チューリッヒからとどいた報告書を、同封しておきました。どんなふうに使ってもかまいません。彼らに見せようと、手にもって持ち歩こうと、あなたが有効と思われた方法で活用なさるように。
昨日、あなたが宿所にしている家の当主にも、あなたがいかに貴重な人物であるかを書いた手紙を送りました。彼は返事に、どういう意味で貴重な人物なのかを知らせてほしいと書いてきたのですが、わたしは明記を避けました。そのほうが、謎はより深くなると思ったので。



マキアヴェッリの遊びに乗っかるグイッチャルディーニ。

素敵です。


そしてマキアヴェッリ。

われわれのいたずらの効果は絶大だ。汗まみれになって到着する兵士と、その彼が捧げもってくる部厚い文書の束の前には、もう誰もかもが恐れ入った様子です。この家の主人にかぎらず、近くの家の人々も、いやあもう興奮しているのって何のって。わたしのほうも、スイスからの通信など手にもっては、いわくあり気に右往左往するという調子。




このユーモアあふれる子供心いっぱいのおとなふたり。

かたや苦難の人生を歩んできた作家。

かたや着実に頭角を現しつつある実力者。


この二人の間で
 こんなお茶目な手紙がやり取りされていたなんて……!


歴史上の偉人と言っても生身の人間なんですよね。

それを痛烈に感じさせてくれる
素敵な往復書簡。


こうしたマキアヴェッリの人間像を知ったうえで
君主論を読んでみると、まったく違ったものが見えてくるかもしれません。


……と、まとめてみましたが。

長々と二人の手紙を引用させていただいたのは、いわば布石。

本当に書きたかったのは、ここから。


一ヵ月ほど前までハマっていた『シュタインズ;ゲート』というゲーム。
Steins;Gate(通常版)Steins;Gate(通常版)
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このゲーム、携帯電話がいろいろと重要になってくるのですが
そのなかで主人公が架空の相手に電話で話す場面があるんですね。

……これだけだと意味がわからないのですが、とにかくその元ネタが
上で引用したマキアヴェッリとグイッチャルディーニのやり取りを彷彿させてくれて
ニンマリするんです。

元ネタまとめ Steins;Gate

カッコいいと思ってやってる・やってた行動6

というやつです。漫画付き。


この遊びを実行に移した大学生は
諧謔心でも度胸でも、マキアヴェッリと肩を並べている……っ!


リンク先の漫画を見たあとで
あらためて二人の手紙のやり取りを読み返すと

また違ったものに見えるという。。。



思わぬものに出逢えるから
読書はやめられないんですよねー。
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インド独立といえば、ガンジーですが。

というか、インド独立と聞いてガンジー以外何も思い浮かばないのですが。

スバス・チャンドラ・ボースというひとがいました。

Wikipedia:スバス・チャンドラ・ボース


一言でいうと、ガンジーは「非暴力・不服従」でインド独立を勝ち取ろうとしたのに対し
ボースは「武装闘争しかない」と考えた。

そのために、ムッソリーニ、ヒトラー、東条英機といった
枢軸国のトップに会い、インド独立の支援を取り付けようとします。

実は戦時中の日本とも関係があったり。


でもシビレタのはボースではなく。

ガンジーです。


以下、ガンジーとボースの会話です。

三九年、第二次大戦が始まった。ボースはガンジーを訪ね、二度とない好機だとして決起をうながす。しかしガンジーは動かない。
「なぜかね。英国はこの戦争に勝っても負けても力を失う。そのときこそ非暴力で独立を達成できる」
「こういうときには、強烈な軍事的手段をとる必要があるのです」
ガンジーはしばらく考え、こう答えた。
君のやり方で成功すると思うなら、全力をつくしなさい。私のやり方ではないが、もし成功したら真っ先に祝電を打つよ



ボースは

「独立のためなら悪魔とも手を握る」

とまで言い放った男です。

ガンジーの非暴力とは真っ向から対立する考え方。


元もとボースはガンジーの反英運動に参加していたんですけどね。

そのボースが非暴力ではなく、暴力に走った。

まあ、それ自体は非暴力を貫いたガンジーが歴史を通して見ても
特殊なのであって、いいのですが。


もし自分がガンジーの立場なら
どう思うかなーと。

縁切っちゃうんじゃなかろうか。

だって、自分とは真っ向から違うことをし始めてるから。


でもガンジーは……。

励ましているんですよね。

対等に見ているんです。

認めているんです。

真っ向から自分の主義とは違う考え方を持つ
30近くも年下のボースに対してです。


「おまえはダメだな-。それじゃ無理なんだよ!」

なんてことは言わず、

「君のやり方で成功すると思うなら、全力をつくしなさい。私のやり方ではないが、もし成功したら真っ先に祝電を打つよ」

と言ってのける器の大きさ。

思うにガンジーにとって一番大事だったのは
インド独立であって、そこがブレることはなかったんでしょうね。

「非暴力・不服従」でもなく。

もちろん自分自身の名誉でも権力欲でもなく。


仮にボースが成功してインド独立が達成され
ガンジーの求心力が0になってしまったとしても。

おそらくガンジーはまったく意に介さなかったんだろうな、と。

一生鳴かず飛ばずだったとしても
インド独立が達成されたのなら満足しただろうな、と。

権力の座にしがみついたり、嫉妬したりは絶対にしないな、と。


自然とそう思えてしまう、器の大きさです。


自分の主義を貫きつつ、
一方で自分とは正反対の考え方も受け入れる。

これって並大抵のことではないですよね。


もちろん、インド独立という目的が共通していたということは大前提です。

もし親英路線を打ち出すひとがいれば
さすがのガンジーも袂を分かったはず。

……ですよね?


器が大きすぎて
ペットボトルのキャップほどの器しかない僕には
計り知れない……!



出典:100人の20世紀〈下〉
100人の20世紀〈下〉 (朝日文庫)100人の20世紀〈下〉 (朝日文庫)
(2001/08)
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【本伝記】わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉塩野 七生 新潮社
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今年追いかけていきたい著者のお一人が、塩野七生さん。

「ローマ人の物語」にどっぷりと浸るタイミングを模索中です。

ちなみに今年追いかけていきたい著者のもうお一方が小松成美さん。


このお二人の本は、
思いがけない視点を提供してくれるんです。

今回の本もそう。
想像してもいなかった示唆を与えてくれました。
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【本伝記】いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた 斎藤 茂太 成美文庫
いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた (成美文庫)いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた (成美文庫)
(2005/01)
斎藤 茂太

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社会的に求められていること、ってあるじゃないですか。

お金にはならないけど、必要なこと。

そうしたことをするときは、たいてい
ボランティアという形式を取ると思うのですが。

そうはいっても、実際に行動するのはむずかしいもの。


いくら「社会のために有意義だっ!」とわかっていたとしても
実際に結果が伴うかはわかりませんし
自分の命(時間)を多く使うことになるかもしれません。


――「なにかやりたい」と思ったとしたら
  あなたならどうしますか?
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プロフィール

 

Author:ぼってぃー
キノキョウ-昨日より今日、今日よりも明日少しでも前進、向上!

税理士試験、受験生です。
昨日よりきょう、少しでも成長していきたいと思っています。ここでは主に本の紹介をしています。

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