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【本書評】武士道

【本書評】武士道 サムライはなぜ、これほど強い精神をもてたのか? 新渡戸稲造 三笠書房
武士道―サムライはなぜ、これほど強い精神力をもてたのか?武士道―サムライはなぜ、これほど強い精神力をもてたのか?
(1997/07)
新渡戸 稲造

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言わずとしれた名著です。

日本人の著作で、世界的に読まれているものは
それほど多くはないようですが、

本書は世界的に読まれている数少ない本です。

あのエジソンやルーズベルト大統領にも影響を与えています。

日本特有の、「武士道」という概念を世界に広めた一冊ですね。

日本人なら一度は読んでおきたい本です!
サムライ、と聞くと、どのようなイメージがありますか?

なんだか強そうなイメージがありますが、
僕はやっぱり武士道を思い浮かべます。

しかし、その武士道というもの、

名前だけが先行して、じっさいはどのようなものか、
あまり知りませんでした。

『武士道』では、様々な観点から
武士道について解説が行われています。

欧米人向けに書かれているので、
その内容は日本に限定されて書かれていません。

孟子から、キリスト教、西洋哲学など
さまざまなものを駆使して、武士道を解説しています。

その詳しい内容は本を読んでいただくことにして、

心に残った部分を取り上げます。

序文にある文章です。
これは新渡戸稲造とベルギーの法学者、ラブレーとの会話です。

「あなたがたの学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」とこの高名な学者がたずねられた。私が、「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい声で、「宗教がないとは。いったいあなたがたはどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と繰り返された。
そのとき、私はその質問にがく然とした。そして即答できなかった。



新渡戸はその後、どのようにして善悪の観念をつくりださせたのかと
我が身を振り返ります。

そして、様々な分析を繰り返すうちに、それが武士道によるものだと言うことに気付きます。

こうして武士道は始まります。

最近は諸事情により、宗教の勉強をコツコツはじめているのですが、

世界全体を眺めてみると、
日本の特異さは際だっていますね。

新渡戸稲造が『武士道』を書いたのは、
1898年です。

このころから日本人はすでに宗教を持っていなかったんですね。
もちろん、新渡戸稲造だけだったのかもしれませんが。

ちなみに新渡戸稲造は敬虔なキリスト教徒としても知られています。


話を戻します。

武士道は知識のための知識を軽視した。知識は本来、目的ではなく、知恵を得る手段である、とした。



知識、テクニックなどは、それを身につけることが本来の目的ではなく、

それを利用してなんらかの目的を果たそうとすることが、目的です。

しかし、ともするとテクニック本がたくさんあふれている現在では、

とりあえずはテクニックを身につけようという思考が多いように感じます。

それよりは何のために、身につけるのか。

その目的を絶対に忘れてはいけない。

そう教えてくれています。

武士道、さすがです。

どんな仕事に対してもその報酬を支払う現代のやりかたは、武士道の信奉者の間ではひろまらなかった。武士道は無償、無報酬で行われる実践のみを信じた。
精神的な価値にかかわる仕事は、僧侶、神官であろうと、教師であろうと、その報酬は金銀で支払われるべきものではない。それは無価値であるからではなく、価値がはかれないほど貴いものであるからだ。


この部分は、以前読んだ時には流していたのですが、

今読み返してみるとすごく心に残りました。

一番心に残りました。

どんなものでも金銭に置きかえてしまう現代人には、

できない発想ですね。

たしかに価格をつけてしまうと
その価値が相対化されてしまいます。

価値がはかれないほど貴いものだから、
報酬は金銀で支払われるべきではない。

その思想にしびれました。

…まあ、だからといって、無報酬で働いていては
生活ができないのですが…。

それはそれとして、
このような考え方があった、ということは
しっかりと心に刻んでおこうと思います。


ここまで紹介してきましたが、
『武士道』、じっくり向き合うといろいろなことを教えてくれる本です。

1年後には、どのような教えを得るのだろうか…。
5年後は。10年後は。

今とは全く違う読み方をすると思います。

もう読んだよ、という人は、
もう一度読んでみるのも、面白いかもしれませんね。
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Comment

『お金で買えない価値がある』
ちょっと前のマスターカードのCMを思い出しました(笑)

僕らのやってる仕事もサービスを売る仕事なんですが、はっきり言っていくら払っていいのかという基準なんてないんですよね。
税理士目指されているならもしかしたら知ってるかもしれませんが、地域にもよりますがあれも一種の価格カルテルみたいなもんです。
客も客で勝手に「相場はいくら?」なんて思ってますしね。

武士道かぁ、この時代にどう活かしていくかって考えるのは面白そうですね。
資本主義社会をひっくり返しかねない思想になるかもしれませんが(笑)

マックさん

『お金で買えない価値がある』っていう発想も、
お金があれば何でも買えるという前提がちらちら見えて
なんだか寂しいですよね…。


なるほど。
今まで考えたことはありませんでしたが、
価格は決まっていないんですね。

実務の話などは、予備校などで話してくれますが、
あまり授業から話はしてくれませんから。

勉強になります!

武士道。
もう通用しない考え方かもしれませんが、
いろいろなところで活かすことができそうです。

そのままの思想を今に持ち込むと、
どうなっちゃうんですかね(笑)


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ぼってぃー

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