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【本小説】グラスホッパー

【本小説】グラスホッパー 伊坂幸太郎 角川文庫
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
(2007/06)
伊坂 幸太郎

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さすがは伊坂幸太郎!

そう思わせてくれる本です。

主人公が死んだ奥さんの敵を討つ、という
これだけ聞くと暗い物語なのですが、

さすがは伊坂幸太郎さん。軽快に書かれています。

しかし、残酷なシーンの描写はすごいです。
リアル、と書けば語弊がありますが、緻密に詳細に描かれています。

このバランス、見事です。
3人の登場人物がおり、章ごとにその3人の視点が変わって物語が進んでいくのですが、

はじめは関係がなかった3人の物語が、
終盤にかけるにつれ徐々に交差していきます。

この書き方は伊坂さんが得意とされているものですね。

うまいな-、と憧れます。

いつかこのような文章を書けるようになりたいですね。


それでは引用します。

亡き妻の口癖を思い出した。「やるしかないじゃない」それだ。ことあるごとに、彼女はそう言って、鈴木の肩を叩いた。扉があったら、開けるしかないでしょ。開けたら、入ってみないと。人がいたら、話しかけてみるし、皿が出てきたら、食べてみる。機会があったら、やるしかないでしょ。いつも彼女は軽やかに言ったものだった。そして、インターネットを利用している最中も、「押すしかないでしょ」と画面のあちらこちらを片端からクリックしていたものだから、コンピューターウィルスに絶えず、感染していた。


「やるしかないじゃない」

「グラスホッパー」のなかでしょっちゅう出てきます。

この行動力、憧れます。

僕は、いろいろと考えてやめてしまうことが多いので、

「機会があったら、やるしかないでしょ」

という姿勢は見習いたいです。




「まあね、危機感ってのは、頭では分かっていても、意外に実感を伴わないものだからね」
「どういうことだ」短髪男の鼻が、前を向く。
「大丈夫だと思っちゃうんだ」比与子が笑う。「いくら危ない状況にいてもね、たぶん大丈夫だろう、って思うもんなんだって。危険、と書かれた箱だって、開けてみるまでは、『それほど危険じゃないだろう』 って高をくくってるわけ。指名手配犯がパチンコ屋に行くのと同じ心理だよ。まあ大丈夫じゃねえか、って考えてるわけ。急に、大変なことにはならないだろう、って。危険は段階を踏んで訪れると、思い込んでるわけ。肺癌になると言われても、煙草をやめないのと同じ」


少し長く引用してしまいましたが、「危機感」についてのお話。

もう本当に、そうだなーと思いました。

危険は突然やってくる。

段階を踏んで訪れるというわけでは、ありませんね。

もちろん、兆候が現れてから、
何かが起きることもあります。

ですが、突然何か重大なことが起きることのほうが
多いのではないでしょうか。


ひとは、意外と楽天的です。

そうでなければ生きていけません。

いつ交通事故に遭うかとおびえていては、
外を歩くことさえも出来ません。


だから、危機感が実感を伴わない、というのは
本能のようなものかも知れませんね。


危機感は実感として感じにくい、ということを知っておけば、
いざというとき、役に立つかも知れません。

なんとかなるだろう、と考えることも大切ですが、
楽天的になりすぎるのも、こわいですね。




「世の中に酷くないことってないでしょ?生まれた時から、死ぬのが決まっているというのがすでに酷いんだから


かなり衝撃を受けました。

死については、宗教や、また個人によって考え方は異なるので、
ここでは触れませんが、この文章はとても心に残っています。



そして、最後にこの言葉は本の帯にも書かれているのですが、
これがいちばん心に残っている言葉です。
この言葉を書いて今回の記事を終わりにしますね。



死んでるみたいに生きたくない。
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グラスホッパー 伊坂幸太郎

元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。 どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼...

Comment

僕も読みましたよ。
「死んでるように生きたくない」は僕も気に入ってる言葉で
ブログのタイトルの下にも引用してあります。

死というテーマを考えると反対の生についてもはっきりしてきますよね。
生きる意味を見出すきっかけとして井坂ワールドはいいですよね。

マックさん

おおぉ!やっぱりタイトルの下に書かれている言葉はこの本からの引用でしたか。
有名な言葉なのかと思っていました。

仏教に「生死一如」という言葉がありますが、仏教では生と死を切り離しては考えないようです。死について考えることを避けることなく、生きていきたいですね!

ご無沙汰です。骨折しておりました。。

「まあね、危機感ってのは、頭では分かっていても、意外に実感を伴わないものだからね」
「危険、と書かれた箱だって、開けてみるまでは、『それほど危険じゃないだろう』 って高をくくってるわけ。」
「危険は段階を踏んで訪れると、思い込んでるわけ。」

てか・・全部、私なんですけど・・。。

正に、危険は、「いきなりやって来る」。成功も、そうなのかー!?

ここ最近は会社とかあちこちで、骨折をネタに笑いとってます!すでに元はとったぜ!!イェ~い!!!(・・。)

ええぇ!!

ビジネス太郎さん

骨折されているんですか!?それはそれは…。
しかし、骨折という災難にあっても前向きなその姿勢、見習いたいです!


>正に、危険は、「いきなりやって来る」。成功も、そうなのかー!?

その発想はありませんでした…。なるほどー!

成功も「いきなりやって来る」。そう考えるとなんだか楽しくなってきますね!

スピード感があって、吸い込まれるみたいに読みました。

トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

藍色さん
コメントありがとうございます!

以前のときも思ったのですが、
トラックバックとは相互にするものなのですか?
なぜそこまでトラックバックを集められているのですか?

もしよろしければお教えいただければと思います。

お答えいただければ、すぐにトラックバックさせていただきます。


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ぼってぃー

Author:ぼってぃー
キノキョウ-昨日より今日、今日よりも明日少しでも前進、向上!

税理士試験、受験生です。
昨日よりきょう、少しでも成長していきたいと思っています。ここでは主に本の紹介をしています。

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