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【本小説】墨攻

【本小説】墨攻 酒見 賢一 新潮社
墨攻 (新潮文庫)墨攻 (新潮文庫)
(1994/06)
酒見 賢一

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以前に「諸子百家のなかでも墨子がすごく気になります!」という
記事を書きました。

【日記】諸子百家

その流れで読んでみました。

「墨攻」。

うん。おもしろい。

そして「墨子」という存在がどんどん謎になっていきます…。

まず、とんちんかんな感想かもしれませんが…。

戦争のない、国・時代に生まれることができてよかった。

しみじみと思いました。


本書のあらすじを簡単に説明すると、

戦国時代の中国。
「非攻」の哲学を貫くため
墨子教団は、大国にいまにも飲み込まれようとしている
小国に入り込み、その城を難攻不落にしていく。
そんななか、小国にたったひとりで乗り込んだ
墨子教団の俊英、革離は城をまもりきることができるのか…。

というものです。



もう、籠城戦がすごいんです。

戦争はきついな、と強く思いますよ。


うまく言葉にできませんが…、

いまの時代、幸せですよね。



そして、墨子の存在がより理解できなくなりました。

謎が多すぎます。

もっと資料が残っていればよかったのに。

儒家と並び称された墨家が歴史から突然消えてしまうんです。


なぜ、高度な技術力を持ち、独特の教えをもつ墨子教団が
消えてしまったのでしょうか。

それすらも謎なんですよね。


さすがの中国も墨子の教えは消化できなかったのかな。


それでは引用です。

使い古された言葉だが、弱肉強食は戦国のならいである。大国は領土と民衆を貪欲に求める。中小の国や豪族の城は次々にその侵略の餌食とならなくてはならない。墨子教団が傭兵部隊というおよそ非戦的でない性格をも兼備していたのは、大国の侵略に対抗するためであった。非攻の説を口先だけで終わらせないためには、身をもって大国の侵略を挫いてみせるしかない。そのために彼らはほとんど無報酬で戦闘に従事しなければならなかったのである。


この考え方、しびれました。

かっちょよすぎるじゃないですかっ!

「非攻」「兼愛」という言葉はすごく美しいのですが
戦国時代にそのようなことを言っても受け入れられるはずがない。

だからこそ、ただ口だけで理想を語るのではなく
戦争を仕掛けてきた強国をくじけさせる。

大きな戦争に至る前に終わらせる。

すごいです。


きれい事を言った舌の根の乾かぬうちに
自分たちと違う教えの団体をぼろくそに言う。

そういう団体にいた経験から余計に心に響いているんだと思います。



墨者は確かに守ることしかしない。だが、その守りが彼らの最大の攻撃なのかもしれない。


テレビゲームなどをしていると
どうしても「攻撃が最大の防御!」と思い込んでしまいます。

だって、敵を倒さないと話が進みませんから。

でも、実際の世界はどうなんでしょう?


守ることに特化することで競争力をつけることができるのではないか。

競争だからといって、既存のパイを奪い合うだけが戦略ではありませんよね。

守りが攻撃。

なかなかに発想の転換でしたよ。






というわけで、「墨攻」でした。

読みどころがたくさんある小説ですよ。

僕はあまり小説に詳しくないのですが本書は中島敦記念賞受賞作です。

ひと味違った歴史(?)小説。

おもしろかったです!
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