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【本古典】シャイロックにみる真の利己主義とは?

全世界で最も本が売れている著者って誰だかわかりますか?

少なくとも日本人ではないですよね。

全世界が範囲である以上、英語で書かれている書物である可能性は極めて高いです。


……それは一説によると、シェイクスピアだそうです。

まあ、納得できるものですよね。

今回はそんなシェイクスピアの一冊を通して、
"利己主義"について考えてみようと思います。

その一冊とはこちら。
ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)
(2007/06)
ウィリアム シェイクスピア

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光文社版です。


こういった古典的名作は教養のために読んでおけ、と言われます。

たしかに、本書に出てくる
アントニオ、バサーニオ、ポーシャ、そして特にシャイロックという名前は
海外の本を読んでいると、注釈なしに出てきます。

あと肉1ポンド、とか。

「知ってて当然でしょ?」という扱いです。


でも正直、シェイクスピアを教養のために読む、なんていうメンタリティはもったいない!

もう素直に面白いです。

本書は、喜劇ですからね。
四大悲劇みたいな「え~っ! なんつー救いのない話!?」ということはないです。


ただ一つ注意点としては、ユダヤ人の方は心中穏やかじゃないだろうな、と。

「ユダヤ人、ユダヤ教ってキリスト教社会では
こんな扱いだったの!?」

とびっくりすると思います。

ユダヤ人、というよりはシャイロックがひどい扱いなだけなのかもしれませんが…。

あぁ、シャイロックとは、ユダヤ人の高利貸しで金銭への執着が激しい
キーパーソンです。影の主役といっていいのかも。


だからそう、全体を通して楽しく読めるのですが、
内容を忘れるくらいあとになって思い出すのは

シャイロックの言葉なのかもしれません。


できれば、先入観なしに本書を読んでもらいたいので
なるべくネタバレを抑えていきたいのですが、たとえばこちら。

ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか。
(中略)
もし、ユダヤ人がキリスト教徒に辱めを加えたら、キリスト教徒は何をする? 右の頬を打たれたら、黙って左の頬を出したりするか? いいや、復讐だ。もし、キリスト教徒がユダヤ人に辱めを与えたら、ユダヤ人は何をする? キリスト教徒の忍従の例に倣って、ただ黙って耐え忍ぶのか? いいや、復讐だ。悪いか? だが、この悪いことを教えてくれたなぁ、ほかならぬ、あんたらじゃねぇか。


こういう言葉はしっかりと残りますね。


シャイロックは全体的にひどい扱いで、
最終的に上手くまとまるこのお話のなか、シャイロックだけがボロボロです。



ストーリーに触れたくはないので、詳しくは書けないのですが
このシャイロックを見ていて思います。

真の利己主義って、なんだろう? と。

シャイロックは金銭への執着が激しい、典型的な利己主義者として描かれています。

利己主義というよりは、復讐に燃えて視野狭窄に陥っている、と
いった方がいいのかもしれませんが。

肉1ポンド裁判においても……。


うーん、これ以上書いてしまうとネタバレですね。

そうですね。この記事を読んでくれたことをきっかけに
本書を読んでみて下さい。小説のネタバレは、残念すぎますよ。


では、シャイロックを通して思ったことを。

真の利己主義は、利他主義にならざるを得ないのではないか、と。

自分の利益を冷徹に計算できるのなら
自ずと利他主義に走るのではないだろうか。

そんなことを思いました。

何も心の底から、利他主義になる、とは言いません。

でも、本当に冷徹に冷酷に自分の利益を追い求めるなら
他人から「あの人は利己主義だ。自己中心的だ」と
思われるような行動はとれないと思います。

そんなふうに思われてしまうと
それは巡り巡って、自分の不利益になる可能性が高いですからね。

自分の利益だけしか考えていない人を
助けようと思うひとはまれでしょう。


それならば、(心の底はどうあれ形のうえだけでも)利他的に振る舞い、
「あの人を応援したい」と思わせようとするんじゃないかと。

それが真の利己主義な人間の姿じゃないだろうか。


そんなことを思いました。


もちろん、シェイクスピアがシャイロックの姿を通して
そんなことを伝えているんだ! なんてことは言いません。

おそらく、僕がかってに受け取っただけでしょう。

こんなことを考えさせてくれるあたりが、
名著の名著と呼ばれる由縁なのかもしれません。



そうそう。急に話が変わりますが
裁判中、そして裁判後のバサーニオとポーシャの掛け合い。

ライトノベル的な匂いを感じたのですが、
すでに読まれた方、いかがでしょうか?




編集後記的なもの。

継続は力なりということを痛感。

しばらく書いていないと、書くスピードがグッと落ちますね……。

あとそう、ここまで読んで頂いてあれですが、
シャイロックは利己主義者というよりは、アヴェンジャー(復讐者)なのかもしれません。

途中でそう考えるようになって、いったん書くのをやめようかと思ったのですが
書いちゃいました。

結局のところ、利己主義より利他主義のほうが
何事も上手く回りそうですよー、ということを主張してみたくなったんです。


もし「きれい事だっ!」と思えてしまうなら、
そう思いながら利他的な行動をしていけばいいんですよね。

ま、そうは思えないのも人間なのかもしれませんが……。
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税理士試験、受験生です。
昨日よりきょう、少しでも成長していきたいと思っています。ここでは主に本の紹介をしています。

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