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【本伝記】わが友マキアヴェッリ 【疑問符にとりあえずのケリが…!】

【本伝記】わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉塩野 七生 新潮社
わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉 (新潮文庫)わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈1〉 (新潮文庫)
(2010/04/24)
塩野 七生

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今年追いかけていきたい著者のお一人が、塩野七生さん。

「ローマ人の物語」にどっぷりと浸るタイミングを模索中です。

ちなみに今年追いかけていきたい著者のもうお一方が小松成美さん。


このお二人の本は、
思いがけない視点を提供してくれるんです。

今回の本もそう。
想像してもいなかった示唆を与えてくれました。
本書はタイトルどおり、マキアヴェッリについての本ですが

僕が、「なるほど!」と思ったのは、

イル・マニーフィコ(偉大な)とも呼ばれる

ロレンツォ・デ・メディチ

に関する記述の中に。


ロレンツォ・デ・メディチ。

ルネサンスの中でも、とびきり興味深い人物。

歴史の流れが彼に向いているような、そんな印象を与えてくれる存在。

いっそ清々しいくらい。

マキアヴェッリも、その著書『フィレンツェ史』で

ロレンツォくらい、好運(フォルトゥーナ)と神より愛された者はいないであろう。彼がなしとげたすべての仕事は、幸福なる結果で終わり、彼の敵はすべて、不幸な終わりをとげた。パッツィだけでなく、その他の敵たちも、例外ではない。

と書いていることが紹介されています。

これ以上の紹介はWikipedia先生に譲りますが
 (参考サイト Wikipedia:ロレンツォ・デ・メディチ

すごーく簡単にいってしまうと

才能にも、家柄にも、人脈にも、そしてさらには運までにも
恵まれていたすんごいひと。

もちろん後世の歴史家が批判できる箇所はありますが、
当時を生きていた人たちにとっては、マイナス点を探すのが
難しいような、飛び抜けたひと。


本書では、そんな彼に関する記述の中で
こんな文章があります。

人間は、運に恵まれない人に対して同情はするが、幸運に恵まれつづける者のほうを好むものである。
それはなにも、寄らば大樹の陰、などという安易な気持からではない。個人個人は諸々の「神のくだされる試練」と闘う毎日を送っている彼らにしてみれば、それをしないですんでいるらしい「神の愛したもう者」を見るほうが、救われる気分になるからである。



「え?」と思いませんでしたか?

僕は思いました。

まったく実感が湧きません。

だって、一度も「神のくだされる試練」なんてことを意識したことがありませんから。

それに、好運に恵まれ続けているひとを
引きずり下ろそうとする力の働きを感じることなんて日常茶飯事です。

ちょっとした失敗をしてしまっただけで、
それまで積み重ねてきたキャリアをすべて帳消しにするようなニュースを見るにつけ
順調にいっているひとを挫折させようとする意思が見えます。


出る杭は打たれる。

でも欧米では、出る杭をどんどん出っ張らせようとしている
ように見えることが多々あります。

飛び抜けている存在を平均に下げようとするよりは
さらなる高みに押し上げようとしているというか。


その違いはどこから来るものなのか。

ずっと考えています。

おそらくはっきりとした答えなんてないんでしょう。


でも、先ほど引用した部分に
うっすらとヒントになるものが見えました。


つまり、キリスト教の世界観では
好運に恵まれ続けているひとは「神の愛したもう者」という
立ち位置になるんだ、と。

そういえば、giftという単語には
「贈り物」という意味の他に「天賦の才、才能」という意味もあったっけ。


もし才能を、個人の持ち物ではなく
神からのgiftと捉えたなら。

giftを持っている人を応援することは
神の意に沿うことになる。

好運に恵まれ続けているひとは「神の愛したもう者」なのだから
応援しなくてはならない。


という想像が頭をよぎりました。

こんな風に考えたりするのかな?


でもまあ、ヨーロッパでは
厳しい階級社会が長く続いていたあたり
ちょっと説得力に欠けますね。

それによく考えてみると、
昔の日本の方が階級に関係なく
才能ある人を引き上げていましたし

キリスト教という背景に答えを求めるのは、無理がある、かな。



現在は、過去の複雑な事象が絡まって成り立っているわけですから
たった一つの明確な答えなんて望むべくもありませんよね。


でもでも、なかなか面白い視点を得ることが出来ました!


さまざまな視点を持つことが出来れば、

普段は特に意識しない日常のできごとが
急に違った角度から見えたりします。

それも読書の醍醐味。

読書を続けていると、
世界が変わってくるんだから……。
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税理士試験、受験生です。
昨日よりきょう、少しでも成長していきたいと思っています。ここでは主に本の紹介をしています。

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